昨日の雨で田んぼの作業はひと休み。
昨夜は集団部会の総会でした。
平均年齢も年々上昇中!!
どうなるんだろうねw
今日は乾田直播のだいたいの作業の流れをダイジェストで報告します。
収穫後から始まる播種床つくり。
一応畜産農家もしているので稲わらは梱包して田んぼから運び出します。
その後は堆肥を散布して田んぼに亀裂を入れます。

どや!

今年思ったのはチョッパーで残ってる稲株を砕いておくといいですね。
来年からは出来るだけ粉砕したいと思ってます!!
2月下旬以降に起し始めます。

宮城であればこの時期に起してもある程度風化するので最近は2月以降に起すようにしています。
なぜ?
刈り取り後からは稲わらの梱包や大豆の刈り取りがあり作業的に時間が…
それとあまり早く起こしてしまうと寒ざらしで風化が進みすぎ、春先に大雨や大雪が降ってしまうと表面の土が細かくなり過ぎて中が乾かなくなる経験をしているので、今は春先一気に起すようにしています。
ある程度風化して乾きだしたら次は土を砕いて一旦締めます。
パーチカル、パワーハローという作業機が一般的です。
ローレックスローラーや重いディスク系の機械でも良いですね。

表層を縦回転ではなく、横回転で土を砕いてローラーで締めるというマシン!
プラウで土の中に埋めた残渣物を表層に出すことなく作業が出来る優れものw
なのに本州ではコアな農家にしか広まっていないwww
それが終わると今流行りのレーザーレベラー登場!!

残渣物が多く残っている田んぼはNG!
ビシッと平には出来ません。
ロータリーやスタブルなどの後は…
お勧めしませんw
均平作業が終わったら肥料散布し、もう一度バーチカルかパワーハローにて混和させます。
播種深2cmを目標にあまり深く爪を入れないように作業しましょう。
無代かき田植えの場合だと逆に植え付け深さの分爪を入れなければいけません。
ここまでは乾直であろうが無代かきであろうが同じ工程な訳です。
時間があれば多めにやっておいて条件のいい田んぼに乾直が理想でしょう。
春先の天候次第で臨機応変に種を落とす!
最初から決めつけてしまうと天候の悪い年には…
昨年は雨が多く肥料散布すら間に合わず、こんな事もしてみました…

隣の田んぼからの通水もありパワーハローで代かき…
これはこれで面白かったけどwww
色んな失敗を経験できるのも醍醐味。
遂に播種作業です。
研究機関や盛川さんなどの先進的な農家さんのおかげでここまで進歩。
現在では麦に使うドリルシーダーを使って高速播種作業が実現!!
キーワードは高速作業と汎用性。

麦、そば、大豆、乾直などやる気になればもっとあるでしょう。
車速はだいたい10kmなので1日8HAくらいは楽勝ですね。
これをたった一人でやる訳ですからw
田植えの場合はもっと作業員が必要ですし。
因みに無代かき田植えは↓

乾かして締めればプラウで起しても車輪は埋まりません。
播種後の作業は土と種を密着させ播種深を一定にさせる為に鎮圧ローラーでしっかり鎮圧。
漏水対策にもなります。

鎮圧後は田んぼの表面に浅く溝を掘ります。

考え方ですが、別にやらなくても良い作業。
まぁ、やっておくと過乾燥の時に水の走りが早くなる為、水の出し入れがスムーズに出来る事。
大雨などが降っても停滞する水の量が減るため出芽の確立が上がる!?
そんな感じでしょうかね?
何kg種を蒔こうが芽が出なかったらこれまでの作業は…
保険的な意味合いでも出芽を確保するために出来ることはしておきます。
ここまでは用水路に水が上がってくる前に行いたい作業です!
その後は除草剤散布。
乾田状態なのでうちはトラクターで散布します。
出芽ラインが見えてくるのはだいたい5/20以降です。
そして6月初旬にヒエなどの雑草が目立ってきた頃に、もう一回茎葉処理にて雑草をたたきます。

2~3日放置してその後入水。

雑草が少なければ浅水で管理して稲の生育を活発化させます。
その後は普通の田んぼと同じように除草剤を投入!
ここまでこればあとは通常の管理作業です。
出芽から1カ月でここまで増えます。
直播はここからが凄いんですw

更に1カ月後↓

更に1カ月後↓

ワオ!!
完全に移植栽培以上に見えちゃいますw
密植のいいところは減分期が過ぎてもそこまで茎数が減らない!!
可能性は未知数!?
周りの稲刈りも終盤の10/9
よろめく稲。

15cmは倒れるからやめろと先輩方は言います…
倒れそうで倒れな~~~い!

支えあってますw

コンバインのキャタピラ跡も付かない硬さ!
稲わらの梱包も容易になりますね。
ロールの数も昨年は移植よりも多かったし!!
WINWINな関係になれた気がした1年でしたw
補足
作業は実際増えますが、作業時間は大幅に減らせます。
作業時期も分散できるし、作業人数も減ります。
ただし、春先の天候次第というのが一番の悩みどころ。
短期間で乾かして播種まで持っていきたいと思うこの頃でした。
長文ですみませんでした。
何かしらの参考まで。